その車両には帰宅途中の会社員が数名乗っていた。
音楽を聞いたり本を読んだり過ごし方は様々である。
時刻は午後八時半。
明日からも続く日常のために会社員たちは帰るのだ。
「あ、999。」と一人の男が切符を見ながら同僚と思しき男性に言う。
切符の整理番号が調度999だったのだ。
「俺もだ。」と同僚も言う。
男は思い出す「この切符を手に入れたのは、確か…」
そして始まる回想シーン。
駅で道を聞かれた時、お礼にこの999の切符を貰ったこと。
その時に鞄が無かったこと。
電車で本を読んでいた時は鞄を持っていたこと。
その時老人に席を譲ったこと。
回想シーンは連なっていく。
老人に席を譲った会社員風の男性が鞄を忘れて行ったこと。
その鞄を駅員に届けたこと。
そのせいで乗り換えに失敗したこと。
先日も人身事故があって乗り換えに失敗したこと。
幾重にも重なる回想シーンを走る回想電車999。
乗客たちを乗せて記憶の旅へ。
回想電車999
作演出:大熊隆太郎
◆出演
安達綾子/大熊隆太郎/河原岳史
竹村晋太朗/坪坂和則/西分綾香
丸山真輝/山本貴大
◆日時
2015年2月
19(木)19:30
20(金)14:00/19:30
21(土)14:00/18:00
22(日)14:00/18:00
23(月)14:00/18:00
※開演の45分前より受付開始、30分前より開場
◆アフターイベント開催回
2月19日(木)19:30(公開反省会)
2月20日(金)19:30(ステージショッピング)
2月21日(土)18:00(おまけステージ)
◆料金
一般:3300円
学生:2800円
※前売当日共通/自由席
◆チケット
◆会場
シアターグリーンBASE THEATER
劇場所在地:〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-20-4
最寄り駅:「池袋駅」(JR山の手線・埼京線、東武東上線、西武池袋線、地下鉄丸の内線・有楽町線)
>>公演PV
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